女らしく、人として

今年になってからライブの本数を減らしているので、今月はライブが2本しかなかった。
そのうちの1本は高知だったから、関西でライブは1本しかなかったことになる。
なんだか久しぶりのような気がしました。

高知から戻って気が緩んだのか、寒暖の差に身体が参ったのか、
健康でいること、元気でいることって大事だなあ。
声がスッカスカになっていて、お聴き苦しいところがあってすみませんでした。
聴いてくださった皆さま、ありがとうございました!!

『女らしさ』というライブタイトル、
歌う魚の店長、森本さんは、それぞれに女らしいと思うシンガーをブッキングしてくださったそうですが、
みんなそれぞれ素敵なシンガーさんたちでした。
可愛らしかったり、オットコマエだったり、繊細だったり。
いろんな『らしさ』があって、ある意味、考えさせられるタイトルでもありました。

セットリストは、
01.ルナ
02.羊ごっこ
03.夏の陽炎
04.下弦の月
05.kisuiiki
でした。

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母親からはよく「もう少し女らしくできないのか」と苦情が寄せられますが(笑)
見えないものをなかなか信じられない思考や性格は女性的だと思うし、
だからこそ反対に向かってバランスを取ろうとする部分だってある。
慈愛を込めた唄は母性という意味で女性的にも聴こえるけど、
結局「人として」の意味合いのほうが強い。

男と女、愛と憎しみ、光と闇、生と死、
2004年にあたしが作ったアルバム『アウフヘーベン』に想いを巡らせてみる。
混沌とした矛盾の中に生きていた。

果たしてアウフヘーベンできたのかどうかはわからないけど、
作品として昇華させたことで、なんらかのカタルシスを得たと思う。

今は今で、思うところはあるし、矛盾はいつも抱えているけれど、
あのときの混沌とは少し違う気がしている。

10年後も唄っていられる曲を残したい。
でも、いま一番届けたいと思う唄を愛していたい。

音楽を好きだと言えるようになって、やっと2周目を歩き始められたのだから、

あたしの生涯を通した「人としての成長」は、
そっくりそのまま、Cheri*という役にとって「音楽の成長」であってほしいと願う。