嵐がくる前に

久しぶり2回目のTOBIRA、ありがとうございました!!
前回もそうでしたが、共演者が杉野淳子ちゃん以外は全員初めましての方で、
やっぱり出演している場所が違えば、出会うミュージシャンも全然違うなあ。
個人的にライブを減らしているとはいえ、いろんな場所に唄いに行くことも大切だなあと思ったので、
そのうち新しいCDを出せるタイミングが来たら、
そのときはいろんなところにとにかく唄いに行こう、と思いました。

みんなたくさん話しかけてくれる優しい共演者さんたちでした。
リハの時間にみんなで帰りの交通経路の情報交換をし合うような、和気藹々とした雰囲気。
福岡から来ていたあかたろさんに、近所のお店歌う魚を紹介する話になって、
歌う魚まで来てみたら、退院療養中の森本くんに会いました。
腰にコルセットしてて痛々しかったですが、
森本くんがめっちゃ短髪になっててびっくり。

台風がやってくるということで、早々とJRは終電時刻を早める宣言。
おかげで帰宅難民などの大きな混乱なく、街は稼働していたのではないかな、と思いました。
少なくともこの日のTOBIRAの皆さん、出演者、そして来て下さった皆さんが、
それぞれ混乱なく、無事に帰り着くことができたようで良かったです。

でも、ライブはそれぞれのミュージシャンがきっちりと自分の世界観を表現していたし、
台風のせいで来れなかった方々も多かったと思うのですが、
もっともっといろんなひとに届いてほしいのになあ、なんて思うくらい、
お客さんとして観ていても面白いライブだったので、
コンパクトというかミニマルにしっかりまとまった良い夜だったなあ。

天気が良ければ皆既月食が見れたかもしれない夜。
久しぶりに下弦の月を唄いました。

セットリストは、
01.羊ごっこ
02.夏の陽炎
03.その先のために(ラフランス曲カバー)
04.下弦の月
05.kisuiiki
でした。

先週、淳子ちゃんと京都で共演したとき、楽屋でいろいろと話すことができて、
それは個人的にもいろいろ考えるきっかけになったりして、
あまり日を空けずに、また共演できて良かったなと思いました。
先週はうまく言葉にできなかったことが、なんとなくまとまったり、
新たに自分の中で確信できたこともあったので、
「答え合わせ」みたいだな、と思ったのです。

ここで書くにはライブ後記にならなくなっちゃうのでやめときますが、
彼女は彼女で頑張って自分なりの答えを導き出して、それを握りしめているので、
あたしはその想いを支持したいな、と思ったし、
あたしはそんな彼女に励まされて、自分もがんばろって思えたのでした。

そんないきさつもあってか、この日の淳子ちゃんの最後の曲『腕』は、沁みたなあ。
鳥肌立った。
メロディといい、歌詞の世界観といい、彼女の声質との相性が良いと感じる、とても好きな曲だ。

* * * * *

全然写真を撮らなかったので、スクショだけ(笑)

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あたしがライブの本番までにナツカゲの歌詞をド忘れして、
どうしようどうしようってなっていたときの、スマホのブラウザの検索履歴です。

ナツカゲの歌詞、
JR西日本の遅延、
冷麺と冷やし中華の違い。

ドヤァ!

* * * * *

異常気象が続く。
豪雨かと思ったら、日照りが続き、挙げ句、こんな台風の進路を見たのは初めてだ。
天気は西から東へ移るのだと思っていたら、嵐は東からやってきた。
地球温暖化の問題は、自分たちが死んだあとの遠い将来のことではなく、
今ここにある問題として、実はもうかなり深刻なのかもしれない。
私たちは、今日明日の自分たちの暮らしや、周りの身近なひとや、被災地のことを心配するだけで、
やっぱり何もできずに、なんとなくやり過ごしているだけなのかもしれない。
ともすれば無力感で憂鬱になってしまいそうな、そんな夜でも、
この場所を選んで来てくださった方々に、自分は何ができるだろうかと考える。
結局、精一杯唄うことしかできない自分は、
じゃあせめてこの目の前にいてくださる方々を、守ることができているだろうか。
救うことができるのだろうか。
いつも自問自答する。
自分が救われることばかり考えてやしないか、と。

表現者として人に何かを届け、人に何かを伝えるには、
受け手より何倍も何倍も、背負っていなくてはいけないような気がしている。
見えないところにまで深い根が続き、時間と背景の、その重さを背負って、
ようやく何かを少し、届けられるような気がしている。
あたし個人の話で言うと、
年齢とともに、そのようやく届けられる何かが、
鋭い刃を突き立てるのではなく、
羽根のように軽やかに包み込むものとして届けばいいなと思うようになった。
だから、笑う。

話がそれてしまった。

地球温暖化の話に戻るけれど、
気温が1度違うと、距離が100km違うそうだ。
もし気温が1度上がったとしたら、緯度が100km下がった(南へ下った)のと一緒なのだそう。

日本で続く異常気象は、もしかすると東南アジアとかの気候域と同じようになっていると例えられるのかもしれない。

* * * * *

気温が1度違えば、距離が100km違う。

ならば、
人と人の「気持ちの温度差」は、どれほどの距離なのだろう、と考える。

人と人が共存するためには、想い合う心が必要だと思う。

その心に寄り添い、守ることができるような、
そんな音楽が作れたら、と思う。

カルメニギグ

神戸ハーバーランドの‪カルメニギグ、唄ってきましたーーーー。
暑さのせいか、外を往来しているひとの数がいつもより少なかった気がします。
みんな屋内にいたのかもしれません。
でもめっちゃ暑かったけど、風はあるから日陰はめっちゃ気持ち良かったです。
けんたろうさんがノンアルコールビール飲んでたから、思わずあたしも買ってきちゃった(笑)

神戸ハーバーランドの‪カルメニギグ、風はあるから日陰はめっちゃ気持ちいいー。けんたろうさんがノンアルコールビール飲んでたから思わずあたしも買ってきちゃった(笑)‬

日陰に合わせてステージの場所が移動してました。

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日陰を求めて、トラックの前に移動!

セットリストは、
01.ルナ
02.太陽
03.夏の陽炎
04.その先のために(ラフランス曲カバー)
05.kisuiiki
06.ためいき
でした。

CDを買ってくださった方、ありがとうございました!
そして暑い中、聴いてくださった皆さん、どうもありがとうございました!!

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体温よりも熱く。

京都市で最高気温39.8度を記録したこの日、
ヒトの体温よりも熱く、
暑すぎて線路も温度が上昇、レールの歪みが懸念されるということで、
列車が一部運休や遅延するほどの、酷暑。

そんな日の、祇園の夜に、
ライブが決まった瞬間から素敵な夜になる予感しかない、激アツなブッキング。
そしてそれは、確信と事実に変わったのでした。
というわけで、灼熱のSILVER WINGS、ありがとうございましたーーーーー!!!!

好きなひとはホンマに好きやろうなーーーーーとか、
ハマるひとはホンマにハマるやろうなーーーーとか、
なによりも、あたしの好みのツボだらけのミュージシャンたち。
しかもお互いをリスペクトし合えるミュージシャン4組。
あたしが楽しくないはずがない。
ああ、ほんとうに嬉しかったな。

おーやなち。ちゃんから杉野淳子ちゃんへ、
淳子ちゃんからてふてふちゃんへ、
てふちゃんからCheri*へ。
素晴らしいライブと、バトンタッチだったからこそ、
受け取ったものの重さの中に、最後の出番であるプレッシャーも感じたけれど、
それ以上に、音楽を信じる気持ちを強くしてくれた。
ありがとうしかない。

この素敵な夜を作っているのは、演者も、お客様も、お店も、全部、全員で、
それがぜーーーーーんぶ、ひとつの音楽だった。
ああ、ほんとうに幸せだったな。

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セットリストは、
01.その先のために(ラフランス曲カバー)
02.太陽
03.夏の陽炎
04.夕凪の音
05.kisuiiki
en.ためいき
でした。

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リハ後に、おーやなち。ちゃんと帽子を交換してみた図♪

おーやなち。ちゃんと帽子交換してみた。

自分ですら忘れていた言葉を、誰かが覚えてくれていて、
しかもその言葉がそのひとの中でずっと生きてくれていることがある。
きっとそれはCheri*も「いつか誰かにしてもらったこと」で、それは心の財産だったりする。

呪いを吐かずに、祈りを唄って生きていこうと、心を引き締める。
脱線しそうになったら、また、改める。
何度も何度も確かめて、心を引き締め直す。

* * * * *

家に帰って、とあるツイートを見かける。
同じ日に、下北沢で開かれたザ・カスタネッツのライブ、
アンコールで歌われた「だいじょうぶ」という曲を、ちょっぴりお裾分けしてくれる動画だった。

音楽に対する感謝の気持ちに心が満たされていたから、感動しやすくなっていた。
それはすぐに涙となって、溢れて止まらなかった。

めちゃくちゃ素敵なカスタネッツのボーカル、げんさんは舌癌で治療中。
この日、ゲストボーカルを迎えてカスタはライブを敢行した。
ボーカリストの盟友たちが快諾し、その錚々たる顔ぶれは、げんさんの人徳の賜物だと思った。
盟友たちも、ファンも、お店も、カスタのメンバーも、
みんな、誰もかも、想う気持ちは一つになっていた。
げんさんの居場所と、その存在を、みんなで築き上げて、みんなで共有していた。
愛そのものだった。

良き夜の締めくくりに、ほんまにええものを見せてもらった。
頑張ったご褒美かな。

音楽と溶け合って、音楽そのものになりたいと思うほどに、

体温よりも熱く、

恋焦がれ、愛してやまないものが、そばにある。