音楽の汽水域

かるぽーと小ホール『あんさんぶる♪たんぽぽ、20周年コンサート』行ってきました!!

整理券の1番はCheri*がもらっちゃいました。

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プログラムを見ると、休憩を2回はさみつつ、三部構成のステージ、
アンコールを入れて29曲というセットリストでした。
そもそも暗譜するのが大変だし、セットリストを頭に入れるのも大変だし、
休憩をはさむと言えど、衣装替えがあってほとんど休んでいないだろうし、
ステージ上では水を飲んだりするわけでもなく、
いやあ、ボリューム満点で、ほんとパワフルですごいなあと思いました。
これ、ほんとCheri*ではできないことです!

第一部のステージでは、MC代わりの寸劇を交えながら、
「ゴールデンウィークに旅行するなら、歌で世界各国を旅しちゃおう!」というテーマで、
いろんな国の、いろんな曲を披露。
ソロ歌唱も素晴らしかったです。

第二部のステージは、「子どもたちに伝えたい曲・歌い継ぎたい曲」というテーマでした。
そしてCheri*が制作した楽曲は、二部のラストに!

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司会のかたが、簡単にCheri*とこの楽曲の経緯を説明してくださって、
「この曲が合唱で聴けるのは、今のところ、ここだけです」というアナウンスとともに、
『ルナ』と『kisuiiki』を女声合唱で聴けました。

めちゃくちゃ素晴らしかったです!!
感動してうるうるしました!!!
「いま自分は夢を叶えていただいてる」という瞬間に居られました。
これは、ミュージシャンとして誰でも経験できることじゃない、ほんまに貴重な体験やと思います。
ありがとうございます!!

高知にて、あんさんぶる♪たんぽぽさんの20周年コンサート観てきました!

第三部ではたんぽぽさんが今までに歌ってきた曲の中から選曲されていて、
これからも前を向いて生きて行こう、というメッセージが込められた内容でした。
ラストはミュージカル・アニーの主題歌でもある「トゥモロー」でした。
そしてアンコールは「上を向いて歩こう」を会場の皆さんと大合唱。
配られたパンフレットの中に、ちゃんと歌詞がはさみ込んであって、
たんぽぽのメンバーさんがステージから降りてきて、客席の中へ混ざりながら、一緒に。

お客さんが自然とみんな声を合わせて一緒に歌っている光景の中にいて、
音楽ってすごいなあ、素晴らしいなあって、
「今みんなが一つになってる」って、なんだかそれだけで嬉しくて涙がこみ上げてくる。
これも、あたしの思い描く「音楽の汽水域」の形だ、と。

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あんさんぶる♪たんぽぽの皆さん、本当に楽しかったです!!
お疲れ様でした!ありがとうございました!!

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メンバーの皆さんが揃う打ち上げは後日、とのこと。
一部の方と、そのご家族と、柳井先生と、ご飯を食べに行きました。

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打ち上げの席では、柳井卓先生と久しぶりにお話できて嬉しかったです。
「年寄りには長時間公演はキツイ」なんてボヤきながらも、
「でも20周年だからそれで良い」ってちゃんと認めてくださっていたり、
Cheri*の『kisuiiki』の編曲に関しても、
「僕は若い人のポップスはわからないから、あんなシンプルな合唱アレンジしかできなかった」と言いながらも、
「でもこの曲は言葉がすごく良いから、それが伝わるように、それを殺さないように、シンプルに作った」とも言ってくださって、
(あたしはめっちゃ褒めてもらってる!と勝手に解釈しながら)
柳井先生の懐の大きさに甘えさせてもらいつつ、終始和やかに談笑しながら夜が更けていきました。

柳井先生も何度かおっしゃっていたのですが、20年という時間をかけて築き上げられた「あんさんぶる♪たんぽぽ」。
ピアノ伴奏や指揮者が今の先生になってから、長らく同じメンバーで続いているからこそ、
歌唱力の上等さだけではなく、寸劇も含めてときにユーモラスに、自分たちが楽しんでいる姿そのものが、
抜群のチームワークになって、それがハーモニーになって、アンサンブルになって、
全部ひっくるめて、あんさんぶる♪たんぽぽの音楽になっているんだなあと感じました。
あらためて、素敵なグループだなあと思いました。

本当はもっともっと歌える曲・歌いたい曲はたくさんあったはず。
「削って削って、頑張って考えたんですけど、このボリュームに(笑)」と笑っていらっしゃいましたが、
そんな中で、Cheri*の曲を2曲も!演奏してくださったこと、恐縮しきりです。

皆さんがとても丁寧にこの曲を歌ってくださっていたことや、
終わってからメンバー皆さんがそれぞれ、
「この曲を歌わせてくださってありがとうございます」
「kisuiikiは原曲も本当に素敵で大好きなんです」
などなど、わざわざCheri*にも挨拶しに来てくださって、
何もかもが、私にとって「肯定感」を与えてくれました。

ともすれば「どうせあたしなんて」とばかり卑下してしまう自分は、
「この曲を作った人間として恥じない生き方をしたい」と思わせてもらえることは、
ものすごく有難いことだと思います。
『ルナ』は「自分のためじゃなく聴いてくださる方のために唄いたい」と思えた曲で、
今でも唄うときは必ず「誰かのために唄う」と決めている曲だし、
『kisuiiki』は、これを作ることができたとき、「普遍性のある名曲だ!」と本気で思ったし、
でも「きっとすぐには伝わらないだろうから、今から何十年もかけて育てていく」と決めた曲です。
そんな2曲を、偶然か必然か、作ることができて幸せだし、
自分ではない他の誰かが楽曲を大切にしてくださっていることは、音楽冥利に尽きます。
しかも、柳井先生や大野さんや、たんぽぽメンバーさんの多くが、
自分より人生を重ねた先輩と呼べる方たちで、
そんなふうに年齢幅広く大切にしてもらえて本当に嬉しい。

たんぽぽさんの演奏を聴いて、
「いやあ、ええ曲やなー!作ったの誰!?あ、あたしだー!」なんて冗談を言っちゃうほどご機嫌で、
でも実は、
作ったのほんとにあたしなのかな?と不安になるほど、内心では全然ピンとこないのに、
あたしなんだよなって、
Cheri*で居て良かったなって、
何度も何度も、人に教えてもらって、やっと自分自身に刻むことができます。

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あたし一人で唄っているだけだったら、
こんなに多くのひとたちの前で、この曲たちが披露されることは無かったと思います。
夢を叶えてくださってありがとうございました。

提案と実現のために動いてくださった大野さんと古川さん、
編曲してくださった柳井先生、
実現してくださったたんぽぽの皆さん、
本当にありがとうございました!!!

* * * * *

汽水域の源流を辿れば、
この曲が生まれたきっかけ、
音楽から逃げたことも、向き合ってきたことも、
汽水域の源流を辿れば、
そもそも自分が音楽を始めたこと、
音楽に救われたこと、
音楽を好きになったこと、
もっと幼い頃に、音楽への興味を伸ばしてくれた両親、
そのすべてにありがとうが生まれる。
汽水域の源流を辿れば、
いつの間にか、山の谷間の湧水のようなことに、感謝するのだ。
もうそこには愛しかない。

きっと空から降った雨が、
音楽の神さまが降らせた愛が、
川の支流になり、いつか汽水域に流れ込む。

そして必ず大海原に旅立っていく。

いつか誰かからいただいた愛を、
また次の誰かに伝えるために。