コロナ禍でも人間はたくましく生きている。
ナントカ警察みたいな自分の正義を振りかざすような人もいる、
喧嘩が増えた人間関係もあるだろうし、
逆に絆が深まった家族もいるだろう。
一時はどうなることかと思われたほど最後方に追いやられたエンタメも、徐々に復活してきている。
いろいろはあっても、みんなたくましく生きている。
戦後、街を国を必死で再興してきた人間たちも同じだっただろう。
その一人一人に物語があったのだ。
「島唄」に込められた平和への願いは、
国中に、世界中に、
曲が知られていても、願いが伝わっているかどうかは別の話なのかもしれない。
祖霊信仰と仏教が融合した行事としての、お盆。
そして終戦。
本来、一緒のものではなかったはずなのに。
戦後最大の世界的危機、
人類を脅かす未知のウィルスは、
生きている人たちの自由を奪った。
各地でお盆の精霊送りや灯籠流しが中止されるなか、
生きている人たちだけではなく、死者の魂の自由すらも奪った。
それでも懸命に、人は命を繋いでいく。
逞しく生きていく。
与えられた命を持っているから。
繋いてもらった魂を持っているから。
「ヌチドゥタカラ」
死ぬまで、どう生きようか。
死んでなお、どう生きようか。